「100年後も読めるか?」データの永続性とフォーマットの重要性


「100年後も読めるか?」データの永続性とフォーマットの重要性

開発チームのテクニカルリーダーとしての視点から、データの「保存」についてお話しします。

1. 暗号化ソフトのサービス終了というリスク


多くのクラウド暗号化サービスは、そのサービスが終了するとデータにアクセスできなくなります。私たちは「スタンドアロンでの復号」を最重要視しています。EncryptMaster Proがなくなっても、指定した暗号化アルゴリズムと規格さえ分かれば、オープンソースのツールでも復元できる可能性を残しています。

2. ヘッダー情報の設計


暗号化されたファイル(.enc)の先頭数KBには、どのアルゴリズムを使い、どのような鍵導出を行ったかの情報が含まれています。しかし、このヘッダー自体も暗号化されています。これにより、ファイルの中身だけでなく、どのような守り方をしているかというヒントすら攻撃者に与えません。

3. データ劣化への対策


長時間HDDに保存されたデータは、ビット反転(Bit Rot)を起こすことがあります。私たちは復号時に整合性チェックを行い、万が一データが壊れている場合は、その箇所を特定して通知する機能を備えています。

使う場面のストーリー


ある老夫婦が、若かりし頃の家族の写真を暗号化して保存しています。20年後、50年後、孫の代になってそのデータを開こうとした時。私たちのソフトは、変わらぬ信頼性でその大切な記憶を現代のディスプレイに映し出します。「未来への手紙」を預かる責任が、私たちの開発モチベーションです。

Data Longevity

最終更新: 2026年01月21日